「年収1000万円」って皆さん憧れますよね!
でも実は、年収1000万円の人は、幸福度が低いと言われているんです。
ということで今回は、皆さん憧れの年収1000万円の現実!その幸福度が低い理由を解説していきます。
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年収1000万以上の割合
給与が年収1000万円以上の人がどのくらいいるかご存知でしょうか。
国税庁では毎年「民間給与実態統計調査」という調査を行っていて、平均所得などのデータを公開しています。
この調査によると、最新の令和元年のデータでは、年収1000万円以上の割合は、男女合わせて4.8%いるとされています。
つまり、約20人に1人は年収1000万円を超えているのです。
※あくまで「給与」としての調査データのため、自営業の方などは含みません。
年収1000万の手取り
年収1000万円というのは、手取りで1000万円ということではありません。
ここから、社会保険料や源泉所得税、住民税などが天引きされることとなります。
では、年収1000万円の手取りとは一体いくらなのか。
計算してみると、その金額はおよそ700万円〜750万円です。
つまり、賞与を抜きにして平均で考えると、毎月の手取り額は約60万円前後になります。
意外に少ないと思った方もいるのではないでしょうか。
そもそも税金で3割持っていかれてるという事実も驚きですよね。。。
年収1000万は幸福度が低い
年収1000万円と聞くと、富裕層と思う人も多いのではないでしょうか?
しかし、年収1000万円以上の方から話を聞くと、実際は裕福な生活はできていない、若しくは生活が苦しい、という人も多くいました。
憧れの年収1000万円の生活でもなぜ幸福度が低いのか、その理由を説明していきます。
理由その1:住居費
年収1000万円になると、高額なローンが組めるため、1億円に近い高級住宅を購入する人も多いです。
年収1000万円もあるのだから、という自意識がワンランク上の物件を選ばせてしまうのかもしれません。
しかし、仮に6000万円の住宅ローンを組んで35年返済だと、金利が1%だとしても毎月の返済額は17万円にもなります。
管理費や修繕積立金、税金等を加えると、月20万円前後に膨れあがり、生活を圧迫してしまうのです。
富裕層であるという自意識から購入した住宅に生活を圧迫されることで、自分の欲望にお金を使うことができず、幸せと感じることができなくなってしまうのです。
理由その2:子供の教育費
高年収の人は、子供の教育にも非常に熱心になる傾向があります。
小学校は公立でも、中学校からは私立に通わせ、塾などの習い事にはお金を惜しまない人が多いです。
そうなると、私立中学は年間約100万円の学費がかかると言われており、さらに習い事の費用を含めると、子供1人当たり、約150万円前後(月々12万)は教育費がかかることになります。
年収1000万円を超えると、自分の欲しいものや、やりたかったことにお金を使えるようになる一方で、妻や子供、親戚などからの期待や要望も大きくなります。
そうなると結局、自分の欲望を抑えなければならない時も多くあるでしょう。
そういった状況に疑問や不満を感じ、年収1000万円でも幸せだと思うことができないのです。
理由その3:車の維持費・ローン
年収があがると車を購入又は買い替える人も多いです。
外車を好んで購入する人も多いですが、月々のローン返済によって、生活が苦しくなっていくのです。
さらに、外車である場合は修理代、メンテナンス代などの維持費が国産車より高いことが多く、場合によっては国産車の2~3倍の金額がかかることもあります。
理由としては、修理・メンテナンスに必要な部品を海外から取り寄せなければいけないことが多く、部品代に輸送費が含まれるため修理・メンテナンスが高くなるのです。
実際の生活費の例
では、3人家族と仮定して、生活コストを計算してみましょう。
◆月収手取り:60万
◆住宅ローン返済:20万
◆子供の教育費:12万
◆車のローン返済:5万
◆食費等:10万
◆携帯代:2.5万
◆車の維持費:4万
◆光熱費:1.5万
この例では、残額は月5万円しか残らない計算になるのです。
見た目はリッチにみえても、生活はギリギリで、年収1000万円でも幸せと感じることができない、という人が多いのです。
まとめ
今回は、年収1000万の人の幸福度が低い理由について解説させていただきました。
調べてみて感じたのは、富裕層の自覚から変化した結果、幸福度が低くなっているのではないかということです。
年収が上がれば良い生活をしなければならない、という強迫観念みたいなものがあるのかもしれません。
「これくらいの年収があるから、良い生活をしなければ」と変化しているうちに、生活が苦しくなり、自らを不安にしているのではないでしょうか。
年収に一喜一憂するばかりではなく、他人と比較せず、自分なりの「理想の暮らし」を考えてみてはいかがでしょうか。