株式投資のボリンジャーバンドとは?見方・使い方を含めてわかりやすく解説します

全て見る
この記事で解決できるお悩み

✅ボリンジャーバンドってなに?
✅ボリンジャーバンドを活用すると売買のタイミングがわかるの?

今回は、そんなお悩みを解決するために記事を書きました。

株式投資において、ボリンジャーバンドは精度が高く、多くの投資家から信頼される指標としてとても人気があります。

ボリンジャーバンドをうまく活用できれば、売買のタイミングを判断する精度がグンと増し、投資テクニックが一気に高まることでしょう。

ということで今回は、ボリンジャーバンドについて解説していきます。

僕ら「都会のサバイバル」も全くの無知から学んでおります。
ぜひ一緒に学んでいきましょう!!

単純移動平均線で売買のタイミングを判断|株式投資のゴールデンクロス・デッドクロスを解説
...

参考動画

この記事の内容は動画としても公開しています。文字読むのが面倒な人はこちらをどうぞ!

気に入ったらチャンネル登録もよろしくお願いします!

- YouTube
Enjoy the videos and music you love, upload original content, and share it all with friends, family, and the world on YouTube.

ボリンジャーバンドとは?

ボリンジャーバンドとは

株のチャートでテクニカル分析を行うための指標(インジケーター)です。

移動平均線を中心として、その上下には統計学を用いて計算された標準偏差(後述)を表示します。

ボリンジャーバンドは、視覚的に把握しやすいインジケーターのため、初心者だけでなく、上級者にもとても人気のあるインジケーターです。

そもそも標準偏差が何なのかわからないよ

この後解説するから少し待ってね

ボリンジャーバンドの3つの要素

ボリンジャーバンドには分析に使える3つの要素が含まれています。
それぞれ解説していきます。

ボリンジャーバンドの3つの要素

◆標準偏差
◆トレンド
◆ボラティリティ

標準偏差とは

標準偏差とは、ある一定期間のデータの平均値から、どのくらいのばらつきがあるのかを計算した数値です。

標準偏差の単位は、σ(シグマ)が使われます。一般的に、+1σ(アッパーバンド1)、+2σ(アッパーバンド2)、+3σ(アッパーバンド3)、-1σ(ロワーバンド1)、-2σ(ロワーバンド2)-3σ(ロワーバンド3)を表示します。

実際のボリンジャーバンドがこちらです。

各σ(シグマ)の見方は、以下の通りです。

黄緑色:移動平均線
紫色:±1σ(シグマ)に収まる確率:68.2%
青色:±2σ(シグマ)に収まる確率:95.4%
橙色:±3σ(シグマ)に収まる確率:99%
上記の%は、標準偏差のバンド内に価格が収まる確率を表しています。

約95%の確率で±2σ(シグマ)内に価格は収まるってことは分かったけど、、、だからなんなの?

つまり、ボリンジャーバンドを見て、株価が+2σを超えてたら「買われすぎ」、逆に-2σを下回ってたら「売られすぎ」ってことがわかるんだ。95%の確率で株価が収まるはずなのに、そこからはみ出るってことは、買いか売りのどちらかに過剰に株価が動いてることなんだよ。

トレンドとは

-2σ~2σまでに価格が収まる確率が95%であれば、-2σや2σで逆張り(株価が下落している時に買い、株価が上昇している時に売ること)したいと思いますよね?

もちろん、そのような手法も存在します。

ボリンジャーバンドは、逆張りでよく利用される傾向にありますが、実はトレンド系インジケーターです。

トレンドって、、、流行ってこと?

確かにトレンド=流行というのが一般的な解釈なんだけど、株式投資においては、株価のチャートの形状のことを言うんだ。株価がどう動くかは誰にも分からないけど、ある程度その株の動向が分かれば買い時なのか、売り時なのかを判断しやすくなるよね。その判断に役立つのがトレンドなんだ。つまり、いかにしてトレンドを掴んで分析するかが、株式投資では大切なテクニックになってくるんだよ。

開発者のジョン・ボリンジャー氏は、以下のように述べています。

「ボリンジャーバンドに触れたことがシグナル(売買のサイン)ではない」

「バンドの外側に終値が位置していることはトレンド発生もしくはトレンド継続とし、反転シグナルではない」

このように、ジョン・ボリンジャー氏も、逆張り指標ではなく、順張り指標(株価が上昇しているときに買い、逆に下落しているときに売ること)として活用することを推奨しています。

そのため、ボリンジャーバンドは、トレンドフォロー(順張り)で活用することをオススメします。

ボラティリティとは

ボラティリティとは、ある一定期間に価格の値動きがどのぐらいあったのかという度合いを示す言葉です。

一定期間に価格の値動きが大きかった場合は、ボラティリティが大きい
一定期間に価格の値動きが小さかった場合は、ボラティリティが小さい
という言い方をします。

このボラティリティはボリンジャーバンドのバンド幅を見れば大体わかるようになります。

ボリンジャーバンドの3つの動き

ボリンジャーバンドには、3つの動きがあります。
それぞれに特徴があり、投資家としてどのように行動しなければいけないのかがわかるので、次はこれら3つの動きについて解説していきます。

ボリンジャーバンドの3つの動き

◆スクイーズ
◆エクスパンション
◆寸胴型

スクイーズとは

ボリンジャーバンドを見ると、幅の狭いところもあれば、広いところもあります。

スクイーズとは、英語で「搾る」という意味があり、ボリンジャーバンドでもギュッと搾られたように幅の狭い部分を指しています。

スクイーズの部分は値動きが小さいという特徴があります。

株を買ってもなかなか売るタイミングが来ないため、スクイーズは売買はせず、様子を見る期間と考えてください。

このスクイーズは株価が上昇や下落するエネルギーを溜めている状態で、この後大きく株価が変動する可能性があるため、株初心者の方はとりあえず様子を見ておきましょう。

エクスパンションとは

エクスパンションはボリンジャーバンドが両側に大きく広がった部分を指し、英語では「拡張」という意味があります。

ボリンジャーバンドはスクイーズ(収束)とエクスパンション(拡張)を繰り返していますので、スクイーズの後には上下に広がるエクスパンションが来ます。

上下に大きく開いたエクスパンションは、強い上昇トレンドや下降トレンドとして見ることができますが、スクイーズのままただ上昇したり下降しているボリンジャーバンドは、トレンドの力が弱いため株価が上下し不安定になりやすいです。

ボリンジャーバンドのエクスパンションは、値動きと逆側もちゃんと広がっているかどうかがトレンドの強さを判断する1つの指標になることを覚えておいてください。

エクスパンションの開き具合から強い上昇トレンドが確認できた場合は、その開き始めが買いサインになります。

寸胴型とは

寸胴型とは、値幅が広く平行である状態のことを言います。

ボリンジャーバンドでいう寸胴型は、スクイーズとは違い、±2σの幅が広めです。

で、、、結局どのタイミングで売買すればいいの??

気になるよね。

じゃあ次はいつ売買するのがいいのかについて話していくね。

スクイーズに注目!!!

結論から先に言うと、スクイーズこそが重要な売買のサインです!

ボリンジャーバンドは3つの動きである「スクイーズ」「エクスパンション」「寸胴型」の繰り返しです。

そしてこの3つの動きは、多くの場合、「スクイーズ ⇒ エクスパンション ⇒ 寸胴型 ⇒ スクイーズ」の順番で動きます。

つまり、スクイーズの次にはエクスパンション!というケースが非常に多いのです。

売買のタイミングを判断する際は、スクイーズに注目しましょう!

だましには要注意

なるほど!じゃあスクイーズからエクスパンションになりそうな瞬間に売買すれば絶対勝てるのか!!

株式投資に絶対はないんだよ。

全てがさっき言った動きになるわけではないんだ。

なぜなら、「だまし」があるからね。

「だまし」というのは、チャート的な売買サインが出たのに、その後サインと反対方向に行ってしまうことです。

チャートのパターンやサインは100%の確率で当たるものではないので、どうしても一定程度の割合で「だまし」が出現してしまいます。

トレンドがでて即売買することはリスクが伴いますので注意しましょう。

まとめ

今回は、ボリンジャーバンドについて解説しました。

とても使いやすく人気のチャート分析法で、注目すべきはスクイーズと覚えておきましょう。

ボリンジャーバンドは相場の状態がわかるだけじゃなく、売買ポイントの判断にも活用できるとても優秀な指標です。

チャートを見る際、ぜひボリンジャーバンドも一緒に表示して売買ポイントの見極めに利用してください。