「日本の水道水は安全だから飲んでも問題ない」
とは言いつつも、スーパーやコンビニには多くのミネラルウォーターが売られていますよね。
水道水には残留塩素が含まれているという理由から、ミネラルウォーターを購入して飲んでるって人も多いのではないでしょうか?
でも水道水とミネラルウォーターってそもそも何が違うでしょうか
そこで今回は、水道水の成分や危険性・安全性、市販の水との違いについてわかりやすく解説していきます。
水道水は安全なのか?
結論から言うと、水道水はそのまま飲んでも健康に影響はありません。
日本の水道水は、世界と比較しても厳しい検査基準をクリアしているのが特徴です。
わかりやすく説明しますと、水道法に沿って「51項目の水質基準」・「26項目の水質管理目標設定項目」の基準をクリアしています。
有害物質の含有量も0ではないものの、厳しい基準で検査がされているため、そのまま飲んでも問題ないと言えるでしょう。
水道水の成分
水道水には、様々な成分が含まれています。
代表的なのは「ミネラル」。水はミネラルの含有量によって「硬水」と「軟水」に区別されます。
ミネラルとは、無機質な成分・栄養素のことで、複数存在します。人に必要なミネラル成分は16種類と言われており、水に約5種類程度「カリウム・カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・ケイ素」などが含まれています。
水道水の危険性
日本の水道水は、水道法で塩素による消毒が義務付けられています。
これにより水道水は病原菌などに汚染されにくい衛生的な状態が維持されるのですが、一方で塩素消毒は発がん性が指摘されている「トリハロメタン」を生成します。
もちろん、水道水中のトリハロメタンは健康に影響がない濃度となっており、日本の水道水に含まれる塩素濃度は、世界保健機関(WHO)が定める基準よりも厳しいものとなっています。
トリハロメタンは活性炭を使用した浄水器や、煮沸により除去することができるため、どうしても気になるという方は、飲み方を変えてみるといいでしょう。
水道水とミネラルウォーターとの違い
それでは水道水とミネラルウォーターは何が違うのでしょうか?
水道水とミネラルウォーターでは、安全基準を定める法律が異なります。
そして、水道水の方が安全基準が厳しくなっているのです。
水道水の安全基準は、先程申し上げた通り、細菌の有無や成分基準値について51ものチェック項目があり、それら全てをクリアしてようやく水道水として家庭に届けることができます。
それに対して、ミネラルウォーターの安全基準となるのは「食品衛生法」です。クリアすべきチェック項目は殺菌・除菌工程有りの場合39項目、なしの場合14項目と水道法よりも少なくなっています。また、一部の基準値が水道法より緩やかに設定されています。
ただし、そもそも日本の安全基準は世界でもトップクラスのため、水道水・ミネラルウォーターのどちらも安全な水だといえるでしょう。
水道水を飲むメリット
水道水の利用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
まず、ペットボトル入のミネラルウォーターに比べて格段に安いです。また、塩素で消毒されているので細菌が繁殖しにくく、保存性も良いです。ペットボトルを製造・運搬しなくて良いので、環境にも優しいと言えるでしょう。
つまり、水道水は「家計に優しく、安全で、環境にも優しい」ものといえます。
まとめ
水道水は厳しい基準をクリアしており、安全性は非常に高いといえます。
普段から飲んでいても、健康に影響はないと言えるでしょう。
ただし、わずかながら塩素である「トリハロメタン」を含んでいます。
安全性が気になる方は、浄水器などを利用して飲むようにしましょう。